探偵に浮気調査を依頼しようと考えたとき、まずぶつかるのが
「結局、いくらかかるの?」
という疑問ですよね。
ネットで調べても料金の幅はバラバラで、時間制・成功報酬制・パック料金など見慣れない言葉ばかりが並びます。
中には「数万円」と書かれている業者もあれば、「100万円近くかかった」という声もあり、どれが本当なのか判断がつかずに足踏みしてしまう方も多いはずです。
実際、当編集部にも「費用感がよくわからないまま契約してしまって後悔した」「見積もりが思ったより高くて驚いた」といった相談がよく届きます。

今回は、なぜ浮気調査の料金体系が複雑で“わかりにくい”のか、その背景をしっかり紐解きながら、費用の見極め方について解説していきます。
「浮気調査の料金が不透明」という声が多いのはなぜ?
料金が不透明に感じられる最大の理由は、「調査内容が依頼者ごとにまったく異なる」からです。
浮気調査と一口に言っても、調査対象が通勤中に会っているのか、休日にラブホテルへ行っているのか、相手が社内の人物か、それともSNSで知り合った他人なのかによって、かかる手間も時間も大きく違ってきます。
たとえば1日数時間の尾行だけで証拠が撮れるケースと、何日も張り込みと追跡を繰り返さないと決定的証拠が取れないケースでは、当然ながら料金も変わります。
また、調査に必要な人員の数や使う機材(夜間カメラ・GPS・特殊車両など)もケースバイケース。
そのため「基本料金はいくら」と掲げられていても、実際にかかる費用とは大きくズレることが珍しくないのです。
さらに「調査中に予定外の動きがあった場合」の追加料金や、「証拠として裁判で使えるレベルの報告書作成費」なども業者によって含まれていたり別料金だったりします。

このように、複雑な“個別対応”が前提となっているため、ぱっと見ただけで料金の全貌が見えづらくなってしまうわけです。
見積もりに差が出るのは“調査方法”の違いが原因
探偵事務所の見積もりに大きな差が出る要因のひとつが「調査方法の選び方」です。
たとえば、ある業者は1人の調査員による簡易調査を提案してくるのに対し、別の業者は2〜3人のチームでのフル対応を前提とした見積もりを出してくることがあります。
当然、後者の方が料金は高くなりますが、その分だけ成功率や証拠の精度は上がる傾向にあります。
また、「証拠写真だけでいいのか」「裁判資料までしっかり整えてもらうのか」といった依頼者の目的の違いによっても、適した調査手段は変わります。
短時間の尾行で済むかもしれないのに、過剰な調査を提案されていた…というような事例も少なくありません。

「そもそも調査方法が適正だったのか」という視点で見積もりを比較できる人は少ないので、金額だけを見て判断してしまうと失敗につながる可能性があるのです。
料金=証拠の確実性とは限らない現実
ここがもっとも誤解されやすい部分ですが、「料金が高ければ確実に証拠が取れる」というわけではありません。
確かに、経験豊富な調査員が複数名で動き、最新機材を使って調査すれば成功率は高まりますが、だからといって100%の結果が保証されているわけではないのです。
相手が警戒心の強い人物だったり、タイミングが悪く決定的瞬間が訪れなかったりすることもあります。
また、「証拠が取れなかったら料金は無料」という成功報酬型の業者もありますが、この場合でも“成功の定義”が曖昧なことがあり、「ラブホテルに入ったわけではないが、親密な会話が撮れた」といった“グレーな証拠”で成功と見なされるケースもあります。
このように、料金の高さと成果の明確さが必ずしも比例するわけではない現実があるため、「いくら払えば確実に白黒つくか」を先に知ることは、実はとても難しいのです。
こうした背景があるからこそ、浮気調査における費用は「金額の比較」ではなく「中身の比較」が重要になってきます。
「この料金に何が含まれているのか」「どの程度の調査を、どんな方法でやってくれるのか」を自分の言葉で確認できること。

それが後悔しない選択につながっていくのです。
時間制の料金体系とは?|1時間◯円のリアルな実態
探偵事務所におけるもっとも一般的な料金体系のひとつが「時間制」です。
「1時間あたり〇〇円」と表示されていることが多く、初めて依頼する方にとってはイメージしやすい反面、実際に調査が始まってから「え、そんなにかかるの?」と驚くケースも少なくありません。

ここでは、時間制の基本的な考え方と、料金の内訳、注意点まで徹底的に解説していきます。
探偵1人あたりの“時給”は1万円前後が多い
まず前提として、「1時間あたり〇〇円」とは、調査員1人あたりの費用を指すのが一般的です。
たとえば「1時間あたり8,000円」と記載されていた場合、調査員が2名ならその時点で1時間あたり16,000円になるということです。
さらに、張り込みに使う車両代、深夜・早朝の割増、特殊機材使用料などが加算されることもあります。
相場としては、探偵1名につき1時間7,000円〜15,000円ほどが一般的です。
格安をうたっている業者であっても、極端に安い場合は“調査力が低い”もしくは“別の費用で回収している”ということも考えられます。

調査員がアルバイトであったり、報告書の質が低かったりすることもありますので、金額だけでなく「誰が・どのように」調査をしてくれるかを確認する姿勢が重要です。
何人で調査するかによって総額が変わる
浮気調査は「1人の探偵で尾行すれば十分」と考えてしまう方が多いですが、実際には2〜3名体制で動くのが通常です。
理由は、対象者が車を使う・電車を乗り継ぐ・複数の建物を行き来する場合など、1人では見失いやすくなるからです。
調査の精度や成功率を上げるには「人員数」がとても重要になるのです。
たとえば、1時間1名あたり1万円で、2名体制・3時間の張り込みを行った場合は「1万円 × 2人 × 3時間=6万円」となります。
この時点で「3時間だけでも6万円かかる」というリアルが見えてくるでしょう。

そして調査時間は、現場の流れによっては予定より延びることもあり、それがそのまま金額に反映されていきます。
時間延長が高額請求に繋がるケースもある
時間制の最大の落とし穴は「延長による料金加算」です。
たとえば「今日は2時間で終わる」と思って依頼しても、対象者が予想外の行動を取り、調査を続けざるを得ない状況になったとき、現場での延長判断が発生します。
そして、延長の都度「1時間×人数分」が上乗せされていくため、気がつけば10万円を超えていた…ということもあります。
また、「証拠が取れるまでもう少し粘って欲しい」と依頼者側が希望して延長になるパターンもあります。
このように、浮気調査では“終了時間”が不確定であることが多いため、時間制プランを選ぶ際には「延長時の料金計算」「事前にどこまで含まれるのか」を明確にしておかないと、思わぬ請求に驚くことになります。
時間制の料金体系は一見シンプルですが、見積もりの段階で「何時間・何人・何日」かかるかを正確に予測するのはとても難しいものです。

だからこそ、事前に「予算の上限を決めておく」「延長の判断を必ず自分に確認してもらうようにする」といった工夫が、安心して依頼するための鍵となります。
パック料金・成功報酬制|それぞれの特徴と落とし穴
探偵事務所に浮気調査を依頼する際、よく見かけるのが「パック料金」「成功報酬制」という2つのプランです。
時間制に比べて予算の目安が立てやすく、「分かりやすい・安心」といった印象を持つ方も多い一方で、その仕組みを正確に理解していないと“思わぬ落とし穴”にハマってしまうこともあります。

ここではそれぞれの料金体系の実態と、利用する際の注意点をわかりやすく解説していきます。
「証拠が取れなければ0円」は本当に得なのか
「成功しなければ料金はいただきません」「証拠が取れなければ0円」とうたっている探偵事務所、最近よく見かけます。
言葉だけ見ると非常にお得に見えますが、冷静に仕組みを見てみると、“完全無料”とは限らないケースがほとんどです。
まず、「成功」の定義があいまいなことが多いという点が重要です。
たとえば「浮気相手とのツーショット写真」なのか、「尾行成功」なのか、「疑わしい行動の記録」なのか。
この基準が事前に明確にされていないと、「証拠が不十分でも成功と判断され、料金を請求される」可能性もあるのです。
また、“成功しなかった場合でも諸経費は発生する”という契約条項があることも多く、調査の下見費用・車両代・機材代などを後から別請求されるケースも報告されています。

つまり「証拠が取れなければ完全無料」とは限らないのが実情です。
パック料金の“上限あり”は安心材料になる?
パック料金とは、たとえば「3日間で30万円」「10時間で25万円」といった、時間や日数をまとめた固定料金制です。
このプランの最大の魅力は、あらかじめ総額が明確になることで「いくらかかるかわからない不安」から解放される点です。
特に初めて探偵に依頼する方には安心材料になりやすいですね。
しかし実際には、「調査回数や時間を超えた場合は延長料金が発生する」こともあります。
つまり“上限あり”といっても、その中で全てが完結しなければ追加費用が必要になる設計なのです。
また、「3日間パック」と聞くと“3日好きな日に調査してくれる”と誤解されがちですが、実際には「1日あたり3時間×3日」など、事務所側が設定したルールに従って調査が進められることも多いです。

この辺りを見落としてしまうと、「パックを選んだのに希望通りの調査ができなかった」というケースもあり得ます。
成功報酬制の定義は探偵社によって違う
「成功報酬制」とは、本来“成果に応じた支払い”を指しますが、探偵業界ではこの定義が統一されていないのが実情です。
ある探偵事務所では「浮気相手との接触が撮れれば成功」としていたり、別の事務所では「調査対象が特定されただけでも成功」とみなしたりと、会社ごとにルールがバラバラです。
また、成功報酬型の契約には「着手金あり」の場合と「完全成果報酬」の場合があります。
着手金がある場合、仮に成功しなかったとしてもその金額は返ってこないという前提で契約が進みます。
そして、「成功したら別途◯万円」という報酬が加算され、結局総額はかなり高額になるケースもあります。
特に注意したいのが、「証拠の強度と成功の定義が一致していない」ケースです。
たとえば「遠くからのぼんやりした写真1枚」でも「証拠が取れた」として成功報酬が発生してしまえば、依頼者としては納得感が得られませんよね。
料金プランは「安く見えるけど、実は高くつく」「安心感があるけど、柔軟性に欠ける」など、それぞれに一長一短があります。

「パックなら安心」「成功報酬ならお得」と思い込まず、契約書や説明文にある“条件の細かさ”をきちんと確認し、損をしないようにして下さい。
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実際の費用事例から読み解く相場感
ネット上には「1日10万円以下で済んだ」という声もあれば、「最終的に50万円以上かかった」という報告もあります。
金額だけ見ると幅がありすぎて戸惑うかもしれませんが、そこには「依頼内容の違い」「証拠取得までの時間差」「調査の難易度」など、さまざまな要因が影響しています。

ここでは、実際に探偵事務所を利用した人たちの実例をもとに、相場感と注意点をリアルにお伝えします。
1日の調査で15〜30万円かかった例
よくあるパターンとして「金曜日の夜に尾行を依頼し、ラブホテルに入る瞬間を押さえる」という1日完結型の調査があります。
このケースでの費用相場は、おおよそ15万円〜30万円前後。
調査員2名体制・6時間程度の稼働・写真付き報告書あり、という条件なら、これくらいの金額が一般的です。
ただし、これはあくまで「スムーズに証拠が取れた場合」の話。
対象者の動きが読めず空振りに終われば、同じ金額でも“成果ゼロ”ということもあり得ます。

たった1日の調査で成功すればラッキーですが、予想通りにいかないのが浮気調査の難しさでもあります。
証拠取得までにかかった日数と総額
「週末にしか動きがなさそう」という予測のもと、2週間にわたって金・土・日のみピンポイントで張り込んだ事例では、合計6回の調査を実施。
その結果、ようやくラブホテルの出入りを撮影でき、報告書を完成させられたというケースがあります。
このようなケースでは、1回あたりの調査費用が約12万円、合計で70万円程度の請求になったとのこと。

高額に感じるかもしれませんが、「裁判で使える確かな証拠」「時系列が整理された調査報告書」「浮気相手の身元調査まで完了」という内容まで含まれていたため、依頼者としては納得感が高かったようです。
安さだけで選んで“証拠が使えなかった”後悔の声
SNSや掲示板には、「安かったけど、あとから後悔した」という声も多く見かけます。
たとえば、1日5万円という格安プランで探偵を依頼したが、写真の画質が粗くて相手の顔が判別できず、結局裁判では証拠不採用となったという体験談があります。
また、「“証拠あり”と言われたが、それが手をつないで歩いている写真1枚だけだった」という話もあります。
このようなケースでは、弁護士に相談しても「不貞行為の立証としては弱い」と言われ、慰謝料請求が難航したとのこと。
こうした声からわかるのは、「費用が安く済んだ」ことと「満足のいく結果が得られた」ことは必ずしも一致しないという事実です。
料金だけで選んでしまうと、かえって遠回りになることもあるということを、多くの利用者が身をもって感じています。
調査費用は決して安いものではありませんが、大切なのは「何に対していくら支払うか」を明確にすることです。
報告書の品質、調査の正確性、調査員の経験値。
これらすべてが“証拠の価値”を左右します。

だからこそ、料金だけで探偵を選ばず、「どんな結果が欲しいのか」を軸に選ぶ意識がとても大切です。
SNSや掲示板の声|「こんな料金で依頼した」「ここまで高かった」
浮気調査の費用について、公式サイトに明確な金額が載っているケースは少なく、実際には「問い合わせて初めて見積もりが出る」というスタイルが一般的です。
こうした背景から、依頼を検討している人たちはX(旧Twitter)や掲示板、レビューサイトで“他人の実体験”を手がかりにしようとします。

ここでは、実際に寄せられているリアルな投稿をもとに、料金に関する満足・後悔・驚きの声を紹介していきます。
「他社より10万安かったが対応が雑だった」投稿
とある女性の投稿では、A社とB社の相見積もりを取った結果、B社の方が約10万円ほど安かったため、そちらに依頼を決定。
しかし、いざ調査が始まると「調査報告が遅い」「途中経過の連絡が来ない」「調査員が1人だけで、見失ったと報告された」など、対応の質に不満が続出。
「安い=悪い」とは言い切れませんが、調査というのは「人の動きを読む」「現場で判断を下す」「確実な記録を残す」といった高度なスキルが求められます。

料金に含まれるのは“時間”だけでなく、“対応力”や“報告書の質”も含まれるという現実を突きつける投稿でした。
「成功報酬制で安心できた」と語るユーザー
別のケースでは、初めて探偵を利用するという男性が「料金が高額になるのが不安で、成功報酬型の事務所を選んだ」とXで報告。
その探偵社では、「証拠が取れなければ調査費はゼロ」「報告書完成時のみ報酬支払い」という条件だったため、心理的にかなり安心して依頼できたと綴られています。
ただし、続くポストには「そのぶん最初に支払った“着手金”が高かった」という点も明記されており、全体としては“成功すれば納得”という形だったようです。

成功報酬制にもメリットと注意点があることが、非常にわかりやすい実例と言えるでしょう。
「費用をケチって証拠を逃した」と後悔するケースも
掲示板でよく見かけるのが、「格安のプランで依頼したら、肝心の瞬間を撮り逃した」という失敗談です。
特に「尾行中に対象を見失ってしまった」「報告書に記載された情報が少なくて弁護士に却下された」など、証拠の“質”が原因で後から困ったという声は根強く存在します。
なかには「初回の調査では浮気の兆候をつかめたが、“あと1日やっていれば決定的だった”と言われて追加料金が発生した」というケースも。
短期決戦で終わる調査もあれば、ある程度の継続調査が必要なケースもあります。
その見極めを早い段階でできるかどうかが、費用の納得感を左右します。
SNSや掲示板には調査料金に関するリアルな声が溢れていますが、その多くに共通するのは「安ければいいわけではない」「最終的に証拠が取れたかどうかが重要」という本音です。

探偵の料金は“証拠のための投資”であり、金額の大小よりも“何を得られるか”が最も大切だということが見えてきます。
\ 複数の探偵社をまとめて比較/
私の経験|費用に見合う価値があるかを考える基準
探偵事務所の編集を長年担当してきた立場から、料金に関する問い合わせや相談を数多く受けてきました。
「高くないですか?」「本当に必要ですか?」という疑問に対して、答えは常に一つではありません。
ただ、数え切れないほどの調査結果を見てきた中で、共通して感じるのは、「費用=証拠の価値」ではなく「納得できる結果=費用の意味」だという視点です。

ここでは、私自身が経験してきた事例をもとに、費用と満足の関係性について掘り下げてみます。
実際に調査報告書を見たときの“安心感”は大きい
とある女性の依頼で、1週間の調査を行ったときのことです。
張り込み・尾行・GPS・SNS分析を組み合わせた複合調査で、合計30万円以上の費用がかかりました。
報告書には、対象人物が勤務先を出た後、一定のパターンでホテル街に向かう様子、同じ人物との接触、そしてラブホテルへの入出を詳細に記した文章と連続写真が添えられていました。
この報告書を手にした瞬間、依頼者の表情が少しだけ緩んだのを私は見逃しませんでした。
「あ、やっぱり…でももう迷わないです」と静かに話した彼女の言葉からは、重い決断を前にした“覚悟”と、それを後押ししてくれる“情報の信頼性”がにじみ出ていました。

この瞬間こそが「高かったか安かったか」ではなく、「意味があったかどうか」が問われる局面だと実感しました。
証拠が心の整理につながった依頼者の変化
費用に関する考え方は、調査が終わった後の依頼者の“心の変化”に現れます。
証拠が出たからといって、すぐに離婚する人もいれば、あえて何も言わずに見守る選択をした人もいました。
それでも共通していたのは、「自分が納得できるようになった」「現実と向き合えた」という声です。
たとえば、浮気を疑っていたけれど決定的な証拠が出なかったケースで、LINEのやりとりやGPSの記録など“グレー”な情報ばかりだったにもかかわらず、「逆にモヤモヤが晴れた」と語った方もいました。

白か黒かよりも、自分の中で「どこまで受け入れられるか」が大切であり、その整理にかかる費用であると考えると、調査料金にも意味が出てきます。
調査の途中でも“納得感”が高かったパターン
実は、調査がすべて終わらなくても「やってよかった」と言って下さった依頼者は少なくありません。
あるケースでは、最初の1日目の張り込みで対象が別の女性と待ち合わせし、ふたりで車に乗り込む様子を撮影。
その後、2日目の調査でホテル街に向かう動きが見られなかったため、依頼者が「もう十分です。これで判断できます」と言って途中終了を申し出ました。
本来であれば、ここからさらに深堀りして証拠を積み上げていくのが通例ですが、依頼者の中で「これ以上は必要ない」という感情の線引きができたことが、何よりの成果だと感じました。
証拠は“戦う材料”であると同時に、“納得の基準”でもある。
そう考えれば、たとえ全額使いきっていなくても、それが“意味のある支出”になった瞬間です。
費用に見合うかどうかは、証拠の枚数や写真の鮮明さだけでは判断できません。
むしろ、報告書を読んだときの気持ちの変化、知りたかったことが知れたか、心の整理ができたか──
このあたりの“感情面”が満たされてこそ、「払った意味があった」と感じられるのだと思います。

金額に目が行きがちな浮気調査ですが、真の“価値”は、数字よりも“自分の心の状態”に現れるのかもしれません。
浮気調査は費用以上に「目的」を考えるべき
「調査をすれば真実がわかる」「証拠があれば前に進める」と信じて依頼を検討する人が多い一方で、実は“調査そのものが目的化してしまっている”ケースも少なくありません。
本来、浮気調査は「自分の気持ちを整理したい」「別れるかどうかを判断したい」など、何かしら“次の行動を決めるため”に行うものですが、気づけば「調査すること」が目的になってしまい、本来のゴールを見失ってしまうこともあります。

ここでは、調査費用が高いか安いかという軸とは別に、「そもそもなぜ調査を考えたのか?」という“動機”の整理の重要性について、少し角度を変えて考えてみます。
「結果はどうでもよかった」と語る相談者の声
ある相談者が口にした「もう、浮気してるかどうかなんて、実はどうでもよかった」という言葉は、強く印象に残っています。
その人は数ヶ月前から夫の行動に違和感を感じていたものの、調査を始めた直後には「浮気が黒でも白でも、すでに気持ちが冷めていた」と話していました。
つまり、「浮気の証拠が欲しい」というのは表面的な理由であって、本当は“夫との関係を終わらせるための理由”が欲しかっただけだったと、後になって気づいたのです。
この場合、調査をせずとも、自分の気持ちと向き合うだけで答えは出ていたのかもしれません。

だからこそ、最初に「何のために調査するのか」を明確にしておく必要があるのです。
調査せず“話し合い”を選んだ人の決断
浮気の疑いがあっても、あえて調査せずに直接話し合いの場を持つ選択をした依頼者もいます。
「調べて裏切られていたら立ち直れない。だったら、正面から聞いたほうが納得できる」と考えたその人は、探偵への依頼直前で方針を変更し、パートナーとの対話に踏み切りました。
結果的には、浮気未遂で止まっていたことがわかり、「そこまでされる前に気づけてよかった」と涙ながらに話してくれました。
この方にとっての“真実”は、「調査で証拠を取ること」ではなく、「関係を立て直すための覚悟を持つこと」だったのです。

調査はあくまで選択肢のひとつに過ぎず、“話し合うこと”が最善だったという結論でした。
お金を使うこと自体が“手段”であって“目的”ではない
浮気調査は決して安い買い物ではありません。
10万円、20万円、あるいはそれ以上の費用をかけるわけですが、調査の現場にいると、「お金を払ったんだから結果が欲しい」と思ってしまう心理もよく見かけます。けれどその考え方は、実は自分を追い込んでしまう落とし穴でもあります。
大事なのは、「お金を使うことで、自分はどうなりたいのか」「何を得たら“納得”できるのか」という本音を掘り下げること。
証拠が取れれば満足なのか、相手に認めさせたいのか、それとも自分の判断を後押ししてくれる“材料”が欲しいのか。
目的を自覚していないと、調査が終わったあとに「結局なにがしたかったのかわからなかった」と迷いが残ることもあります。
調査は手段、目的は“自分のための決断”です。
浮気をしていたかどうかという事実は、最終的には“判断の参考”でしかありません。
本当に必要なのは「事実」ではなく「自分がどうしたいのかを見つける材料」です。
探偵への依頼を考えているなら、まずは一度立ち止まって、「自分は何のために調べたいのか」を紙に書き出してみるのをおすすめします。

費用の大小にかかわらず、“納得して選ぶ”という姿勢こそが、一番後悔の少ない選択につながるはずです。
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よくある質問
ここでは、実際に「浮気調査 費用」「探偵 相場」「浮気調査 成功報酬」「調査料金 交渉できる?」など、検索エンジンで多く検索されているワードをもとに、依頼前によくある疑問をピックアップしてお答えします。

費用に関する不安や、契約時の注意点について、探偵事務所の内情をふまえながら丁寧に解説していきます。
Q1.「浮気調査の平均費用はいくらくらいですか?」
1回の調査あたりの平均費用は、15万円〜30万円前後というのがひとつの目安です。ただし、これは「調査時間」「探偵の人数」「地域差」などによって大きく変動します。短時間で証拠が取れれば10万円以内に収まるケースもあれば、複数日に渡る調査になると50万円を超えることもあります。
Q2.「見積もりの時点で費用は確定されますか?」
原則として、見積もり時点では“想定される調査時間・手法・人員構成”をもとに費用が提示されます。ただし、調査対象者の行動が読めないことも多いため、延長の可能性や追加費用の条件は必ず確認して下さい。「いくらで終わるか分からない」と感じたら、パック料金プランのある事務所を検討するのも一案です。
Q3.「成功報酬制って本当に安心なんですか?」
一見魅力的に見える成功報酬制ですが、“成功”の定義は探偵社ごとに異なります。「証拠写真が1枚でも撮れれば成功」とする会社もあれば、「裁判で使えるレベルでなければ成功とは認めない」という厳格な基準を持つところもあります。契約前に「成功=どういう状態か」を必ず明確にしてもらいましょう。
Q4.「調査料金って交渉できますか?」
明確な価格表を提示している事務所では難しいですが、案件内容によっては多少の調整が可能な場合もあります。たとえば「平日の昼間だけ」「自宅周辺だけ」など、リスクや工数が少ない条件なら相談の余地があります。ただし、極端な値引き交渉は“対応の質”に影響する可能性もあるため注意が必要です。
Q5.「安い事務所のほうがやっぱり危ないですか?」
一概にそうとは言えませんが、“なぜ安いのか”は必ず確認するべきです。人員を最小限にしていたり、調査報告書が簡易的だったり、アフターフォローが一切ないというケースも少なくありません。料金だけを比較せず、「調査力・報告書の質・対応の丁寧さ」など、総合的に見て判断することが大切です。
Q6.「調査日数が長引いたらどこまで費用が上がりますか?」
時間制プランの場合、延長1時間ごとに1万円〜2万円程度かかることが一般的です。たとえば、1日8時間予定だった調査が12時間に延びた場合、追加で4〜8万円発生する可能性があります。事前に「どのタイミングで延長判断をするか」「勝手に延長されないか」などを契約書に盛り込んでおくと安心です。
Q7.「調査が途中で不要になった場合、返金されますか?」
契約内容次第ですが、ほとんどの事務所では「着手後の返金は不可」と明記されています。ただし、調査前にキャンセルした場合は「何%まで返金可」などのルールが設けられていることもあります。契約前に「返金ポリシー」の確認を忘れないようにして下さい。
Q8.「契約後に追加費用を請求されることはありますか?」
正規の探偵事務所であれば、契約外の費用を勝手に請求することはありません。ただし、事前説明が不十分だと「延長代」「報告書作成費用」「交通費実費」などが追加されることもあります。「含まれている費用」と「含まれていない費用」を必ず確認し、書面でもらうようにしましょう。
Q9.「浮気調査の費用は経費にできますか?」
基本的には私的な調査となるため、経費処理はできません。個人で依頼する場合、すべて“自己負担”が原則です。ただし、企業経営者が「社員の背任行為」「横領の疑い」などで調査を行う場合は、内容次第で経費扱いできる可能性もあります。税理士に確認するのが確実です。
Q10.「証拠が取れなかった場合も支払い義務はありますか?」
時間制・パック制の場合、たとえ証拠が取れなくても“調査自体は実施されている”ため、原則として費用は発生します。ただし、調査側のミス(尾行失敗や機材トラブルなど)が原因で成果が出なかった場合、減額や再調査を提案してくれる事務所もあります。契約前に「証拠が取れなかったときの対応」を明確にしておくとトラブルを避けられます。
「後悔しない」選択をできるよう、これらの疑問は最初に潰しておくことをおすすめします。

依頼前の“調査準備”は、実際の調査と同じくらい重要です。
まとめ|料金より大事なのは「納得して依頼できたか」
浮気調査の費用は、たしかに安くはありません。だからこそ、支払った金額以上に「そのお金の使い方に納得できたかどうか」が、最終的に満足感を左右する要素になります。
金額だけで比較すれば、もっと安いところはいくらでもあるでしょう。
けれど、その選択が後悔に繋がる可能性もあれば、心から安心できる結果になることもある。

重要なのは、「誰に、何を、どこまで任せたいのか」を自分自身が理解しているかどうかです。
安い=安心ではなく「納得できるか」で判断
ネットで「格安 探偵」などと検索すれば、破格の料金を提示している事務所がすぐに見つかります。
でも実際には、「調査はしたが証拠が使えなかった」「調査後のフォローがなかった」など、価格以上のトラブルに悩まされる人も少なくありません。
逆に、多少高くても“証拠の使い方”まで相談に乗ってくれた事務所を選んで「満足だった」という声も多くあります。

つまり、「いくら払ったか」ではなく「何に価値を感じたか」が判断基準になるべきです。
見積もりをもらった時点で疑問点を全て確認する
費用面での後悔を避けるためには、「契約前にどこまで確認できたか」がカギになります。
たとえば、調査にかかる時間の目安、延長費用、成功報酬の定義、報告書の形式、証拠の使い方まで、細かく聞いて下さい。
「なんとなくOKした」「言いにくくて聞けなかった」という状態で依頼をすると、結果に対して納得できず、あとから不信感が残ってしまいます。

しっかり聞くこと=信用していないではなく、「自分を守るための確認」なのです。
結果より「自分で選んだ」という実感が残る依頼を
調査の結果、望んだ証拠が得られるとは限りません。
相手に浮気の事実がなかった場合もありますし、証拠があっても離婚には至らなかったという人もいます。
でも、そういった結末でも「自分で考えて、調べて、納得して依頼した」と感じられる依頼だったなら、不思議と後悔は少なくなります。
「誰かに言われて動いた」のではなく、「自分で選んだ結果」として受け止められるからです。
浮気調査にかかるお金は、決して安い買い物ではありません。
けれど、証拠を得ることだけがゴールではなく、依頼者自身が「自分のために動いた」と思えるプロセスこそが、本当の意味での“価値”なのだと思います。
「証拠が欲しい」だけでなく、「自分の心と向き合う」一歩として、料金の中にある意味まで考えてみて下さい。

その上で選んだ調査なら、結果がどうであれ“後悔のない選択”になるはずです。